学校教育のデジタル化のイロハ

学校教育(主に小中学校)のデジタル化について、備忘録的に記録しています。

タ:端末の性能は確保されているの?

GIGA端末の標準仕様書

 GIGA端末は、低スペックだという声を聞くことがありますが、2019年12月20日文科省が公開した「GIGAスクール構想の実現標準仕様書」では、求められる詳細仕様(別紙2)が示されています。

https://www.mext.go.jp/content/20200303-mxt_jogai02-000003278_407.pdf

 この標準仕様書では、学習者用コンピュータのモデル仕様が、Microsoft 社、Google社、Apple 社、それぞれが提供している 3 種の OS について提示されていますが、実際の各自治体における調達での仕様は、この標準仕様書の記載内容を参考にしながら、必要な内容を取捨選択し、調達仕様書を作成することとされています。

 また、教科横断的に必要ないわゆる「学習用ツール」についても併せて検討することとされています。以下は、第1回デジタル学習基盤特別委員会の資料4−2の抜粋ですが、ウェブブラウザやワープロ表計算ソフトなどは、それぞれ無償で提供されているものの利用もできます。

GIGA端末の標準仕様(デジタル学習基盤特別委員会資料より抜粋)

 

性能が不十分と思われるPCの例

 先日、GIGA端末の故障が多発しているという、以下のニュースがありました。

www.asahi.com

 

 記事の内容をよく読むと、こちらは県立学校向けの端末についてのことで、GIGAスクール構想の国の補助金で整備された小中学校向けのものではなく、全額県の負担で整備されたもののようです。

 高校レベルでのGIGA端末の整備は、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の活用が認められていますが、実際には、都道府県負担、保護者負担など様々な場合があります。文科省のHPに各県の状況の資料がありましたので、ご参考まで貼り付けておきます。

公立高校GIGA端末整備状況

(参考)

www.mext.go.jp