学校教育のデジタル化のイロハ

学校教育(主に小中学校)のデジタル化について、備忘録的に記録しています。

ホ:本当にGIGA端末が使われているの?

GIGA端末の使用の状況

 GIGA端末の活用について、積極的に活用されている自治体の例がよく紹介されていますが、これらの多くは、GIGAスクール構想以前から取り組んでいた自治体のものです。

 その他の自治体も含め、全国的な状況はどうなのだろうと思っていましたが、今年に入ってから設置された「デジタル学習基盤特別委員会」(第1回:5月16日)の資料(4-2)に、「1人1台端末を授業で活用している学校の割合」に関する資料がありました。資料によると、「ほぼ毎日」と「週3回」の学校で約8割(全国平均)、しかし地域差が顕著(約2割~約8割)、とされています。

www.mext.go.jp

 

学習に関する効果

 この資料では、「個別最適な学びに関する効果」についての、校長の認識に関するデータも掲載されています。以下抜粋です。

〇 「学習速度・到達度等に応じた指導の個別化」「関心や課題に応じた学習材や学習課題の提供」「一人一人の学習状況の詳細な把握」について現時点で積極的な変化を感じている校⾧は6~8割程度である一方、「自ら学習計画を立てて行う学習活動」については4割程度。
〇 いずれの項目も、今後に更なる期待を感じている校⾧は、9割以上にのぼる。

 

 児童生徒用のGIGA端末の活用は、コロナ禍での緊急的なオンライン授業等での活用が先行して、通常の学校教育の中での効果的な活用という、いわば本来的な活用は、やっと昨年度から始まったところですので、9割の校長と同様に、これからの活用に更に期待をしたいと思います。

(のこり1割の校長先生は、期待がないのか、すでに目一杯取り組まれているのか、わかりませんが。。私は後者と思っています。。)