学校教育のデジタル化のイロハ

学校教育(主に小中学校)のデジタル化について、備忘録的に記録しています。

チ:中教審ではどんな議論がされているの?

中央教育審議会について

 中央教育審議会中教審)とは、文科省に設置されている審議会で、教育に関する幅広い事項を取り扱っていますが、小中学校教育に関することは、その下の初等中等教育分科会で主に扱われています。分科会の下には、部会や委員会を置くことができ、さらにその下に、ワーキンググループなどを置くことができます。近年、デジタルに関する事項を扱う会議体も数多く設置されています。

 

中教審でのデジタルに関する議論

 文科省の「審議会情報」のページを見ると、様々な部会や委員会が置かれていることが分かりますが、現在、開催されている主なものとしては、以下のようなものがあります。

◯デジタル学習基盤特別委員会

 初等中等教育分科会の下に本年から設置されており、学校ICT環境の整備やその活用推進のあり方などを検討しています。直近では、9月に第2回会合が開催されています。GIGAスクール構想や学校DXに関する報告などが行われています。

委員長      堀田龍也    東北大学大学院情報科学研究科教授
委員長代理    高橋 純    東京学芸大学教育学部教授
委員長代理    奈須正裕    上智大学総合人間科学部教授

 

◯次期ICT環境整備方針の在り方ワーキンググループ

 デジタル学習基盤特別委の下に設置されたもので、6月に初会合が開催されています。現行の「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画」が2024年度末に期限を迎えることから、2025年度以降の端末やネットワークなどの整備の在り方が検討されています。

主査   高橋 純    東京学芸大学教育学部教授
主査代理 堀田龍也    東北大学大学院情報科学研究科教授

◯個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会

 初等中等教育分科会の下に、2022年に設置されており、一人一台端末等を円滑に活用した児童生徒への学習指導・生徒指導等の在り方や、教科書、教材、関連ソフトウェアの在り方などについての検討がされています。

部会長   荒瀬克己 独立行政法人教職員支援機構理事長
部会長代理    堀田龍也 東北大学大学院情報科学研究科教授
部会長代理    金丸恭文 フューチャー株式会社 代表取締役会長兼社長グループCEO

 

◯教科書・教材・ソフトウェアの在り方ワーキンググループ

 個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会の下に、2022年に設置されており、令和6年度からのデジタル教科書の本格的な導入の在り方や、デジタル教材などの適切な活用方法についての検討がされています。

主査      堀田龍也    東北大学大学院情報科学研究科教授
主査代理    奈須正裕    上智大学総合人間科学部教授

 

傍聴などは、文科省の審議会情報のページで案内が出ています。基本的にオンラインで傍聴できます。とても便利になりました。

www.mext.go.jp