学校教育のデジタル化のイロハ

学校教育(主に小中学校)のデジタル化について、備忘録的に記録しています。

ヲ:大きなシェアを占める事業者は?

GIGA端末のOSのシェア

 GIGA端末のOSのシェアは、文科省から公表されており、ChromeOS、WindowsiOSが、4:3:3となっていたのですが、具体的な事業者のシェアなどは公開されていませんでした。

https://www.mext.go.jp/content/20211125-mxt_shuukyo01-000009827_001.pdf

 

GIGA端末のシェアは、アップル、レノボNECの順

 ですが、先般(2023年10月12日)、MM総研の調査で、GIGAスクール構想における小中学校のICT環境の事業者シェアの分析結果が公表されました。

 調査は、全国1,741の市区町村教育委員会を対象に、電話アンケート調査を行ったものとのことです。

 まず、端末のOSシェアでは、Google「ChromeOS」42%、MicrosoftWindows OS」29%、Apple「iPadOS」29%で、文科省の公表と、ほぼ同様となっています。

 次に、端末のメーカーシェアですが、ChromeOS端末(分母:約382万台)では、「NEC」30%、「Lenovo」23%、「HP」14%となっています。Windows OS端末は、「Lenovo」26%、「dynabook」22%、「富士通」で22%となっています。(iPadOS端末は、すべてAppleです。)

 上記の結果と「iPadOS」Apple100%であることを踏まえると、端末全体では「Apple」29%、「Lenovo」17%、「NEC」13%となります。

 

校務支援システムは、エデュコム、スズキ教育ソフト、内田洋行

 同調査では、各市町村が整備している学習eポータルや校務支援システムについても調査結果が公表されています。

 まず、学習eポータルでは、NTTコミュニケーションズ(まなびポケット)36%、内田洋行(L-Gate)34%、オンライン学習システム推進コンソーシアム(実証用学習eポータル)20%となっています。

 また、校務支援システムは、「EDUCOM」32%、「スズキ教育ソフト」26%、「内田洋行」8%となっています。

www.m2ri.jp

 

 GIGA端末は外資系が多いですが、システムは国内の事業者が多いのですね。