学校教育のデジタル化のイロハ

学校教育(主に小中学校)のデジタル化について、備忘録的に記録しています。

ロ:老朽化したGIGA端末の更新はどうなる?

GIGA端末の整備と更新の状況

 コロナ禍のGIGAスクール構想で、小中学校の1人1台端末が前倒しで整備されましたが、これらの端末は古くなっていきますので、ずっと使えるわけではありません。早いところでは、令和6年度(2024年度)から端末の更新時期を迎える自治体もあります。

 GIGAスクール構想で整備された端末が使用できる最終年度について、文科省で調査が行われて公表されているようなのですが、原典が見つけられませんでしたので、関係の記事から引用します。

GIGAスクール構想で配備した1人1台端末(国費補助分)が使用できる最終年度は、「令和5年度中」0.4%、「令和6年度中」8.0%、「令和7年度中」51.7%、「令和8年度中」22.4%、「令和9年度以降」10.8%、「その他」6.6%。調査対象は1,712自治体で、60.1%にあたる約1,035自治体が2025年度末までに更新をしなければならない状況が明らかとなった。

reseed.resemom.jp

(記事を見ると2022年8月時点の調査結果が、2023年3月30日に公表されているようなのですが、、どなたかご存知でしたら教えてください・・。)

 

令和6年度の概算要求の状況

 このような状況を踏まえ、文科省の令和6年度の概算要求では、1人1台端末の更新費用として148億円が計上されています。以下、文科省HPにある概算要求の資料からの抜粋です。

(1)1人1台端末の着実な更新  14,776 百万円(新規)
 全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びを実現
するため、令和2~3年度に「1 人 1 台端末」と高速通信ネットワークを集中
的に整備し、GIGAスクール構想を推進。学校現場では1人1台端末の利活
用が進み、効果が実感されつつある一方、利活用が進むにつれて、故障端末の
増加、バッテリーの耐用年数が迫るなど、早い自治体では令和6年度中の更新
を要する。
 このため、GIGA スクール構想第2期を念頭に、今後、3~4 年程度をかけて
端末を計画的に更新するとともに、端末の故障時等においても子供たちの学び
を止めない観点から、予備機の整備もあわせて進める。
※国私立学校の学習者用端末や障害のある児童生徒のための入出力支援装置も
別途要求。

https://www.mext.go.jp/content/20230828-mxt_kouhou02-000031628_5.pdf

 

 関係の報道お参考まで載せておきます。

project.nikkeibp.co.jp

 

 更新の状況などは、途中経過なので、引き続き見ていきたいと思います。